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⚠️ なぜ食中毒が起こったのか? – 事例から学ぶ食中毒予防

本日は私たちのステーションの患者様のS様という方のお話をさせてください。


先日、訪問ヘルパーさんから緊急の連絡が入りました。


「Sさんが嘔吐と下痢を訴えており、ぐったりしています。」


(えっ?いつも元気なSさんに一体何が?イレウス(腸閉塞)??)


病院を受診した結果、夕食に食べたお刺身が原因の食中毒、またはウイルス性腸炎の疑いとの診断でした。


これは、訪問看護ならではのリアルな在宅の現場で起こったケースです。


マニュアルでは学びきれない、在宅ケアの難しさを感じた出来事でした。



🍣 お刺身のストックが原因に?


実は、Sさんはお刺身が大好き

ご家族は、スーパーでマグロの切り身をまとめて購入し、冷凍庫にストックしていました。



📌 夕食の流れ

  1. Sさんのご家族がスーパーでマグロの切り身をまとめて購入し、冷凍庫にストックしていました。

  2. まとめ買いして冷凍したマグロの切り身は毎日1パックずつ冷蔵庫へ移し、解凍されたものをヘルパーさんが夕食に提供していました


また、Sさんは食べ残しを捨てることに抵抗があるため、食べきれなかった分は

冷蔵庫に保存し、翌日以降も食べていたようです。


このように、

  • 好きなものをお腹いっぱい食べてほしいと願うご家族

  • 食品の管理が難しい訪問ヘルパーさん

  • 食べ物を捨てられないSさん

それぞれの行動が重なり、食中毒のリスクを高める環境ができてしまっていたのです。



👩‍⚕️ 訪問看護師が伝えた「食中毒予防のポイント」

訪問看護師は、食中毒を防ぐために、Sさんとご家族へ次の対策をお伝えしました。



スーパーで購入した刺身は冷凍せず、その日に食べる!

→ その都度、新鮮なものを購入し、当日食べきるように。


冷凍食品は解凍日を記載し、1〜2日以内に食べる!

→ 食べきれなかった分は、ヘルパーさんに破棄してもらう。




🏡 在宅ケアだからこそ必要な「食の安全管理」

在宅では、食品の購入・保存・調理・提供のそれぞれの場面に、複数の人が関わることが珍しくありません


今回のケースでは、

  • 食材管理が困難な環境

  • 消費期限の追跡が難しい状況

    が重なり、食中毒リスクを高めてしまっていました


訪問看護では、食事面の安全管理も重要な役割の一つです。

食中毒予防を含め、安心・安全な食生活のサポートに、これからも積極的に関わっていきたいと考えています。



📌 食中毒を防ぐために

厚生労働省では、「家庭でできる食中毒予防6つのポイント」を推奨しています。

ぜひ、日々の生活に取り入れて、食の安全を守っていきましょう!




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